201 double
[自由の女神] という部屋
成長をテーマにし、自由な感性を持ちながら美しく成長していく女性の心を作品として散りばめた。入り口の半分コンクリートのゾウは、幼児期から思春期までの身体の脱皮を表現し、壁の靴は初々しい恋愛の立ち位置を表現したもの。靴の対面は、20代になったドキンちゃんことドキュンちゃんが自らのアイデンティティを模索し葛藤している様を塗り絵で表現した作品。

作品title/ドキュンちゃん , 青春の立ち位置 , 脱皮ジョウロ

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202 double
[カリスマ] という部屋
壁にある作品は「brand new dayの為のbrand new way」という作品。真新しい明日を迎える為に真新しい方法や道筋を示せるリーダの誕生を期待するもの。大昔使われた実際の選挙ポスターを貼り、掲示板を切り取った画面を製作した。一般市民は新しいdayを見る為に、リーダー候補に新しいwayを模索しろと投げかける。
作品title/brand new dayの為のbrand new way


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203 twin
[ヒーローの条件] という部屋
勧善懲悪の概念が社会の多様化や情報の氾濫によって散漫になった。そんな時代なら、過去のヒーローは職を失い着ぐるみのアルバイトで生計を賄ったりすることだってありうる。その姿を5体の着ぐるみを着たウルトラマンで表現した。これからのヒーローは世間一般、大枠の悪を見越して戦ってはいけない。小分けされた価値観に1つずつ対応するピンポイントなヒーローが望まれる。
作品title/ヒーローのバイト


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205 double
[雪の女王] という部屋
この部屋の作品は「201号室、自由の女神」という部屋の続きと捉えてもらってもいい。
成長していく女性の30代から60代の時間経過を紙袋をしわくちゃに使用することで表現した。結果的に、この女性は素晴らしい成長を遂げる。時間だけが経過し、表面がヨレてしまおうとも凛とした横顔の印象は変わらない。少し冷たくも感じるが、女王というタイトルにはそれくらいがちょうどいい。
作品title/時間が経過しても女王の横顔は凛として変わらない。
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206 double
[流行] という部屋
流行に流されて生きられる人は生きやすい。社会の中にあるものや価値観は、大抵みんなが良いと思うものでできている。だから多くの人は全てを楽しめる。これが如何に幸福な事かを理解した方がいい。流行を作ってきたギターマスターの多くは生きにくい方の種族。「生む」という立場を選べば、概ねそういう生き方を迫られる。
作品title/ギターマスターのポスター, 有名アーティストの有名はボンヤリとす。


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301 double
[不都合な真実] という部屋
世の中全ての物にカラクリが存在する。カラクリを知ればバカバカしい物もある。手品みたいにカラクリがあると分かった上でみんな不思議な現象を楽しんでいるのだから、わざわざカラクリを暴く必要はない。しかし、現代人はカラクリを暴くことに快感を得ている。全てを暴く事が信じるものを失っていく事だと気付いてもいるだろうに。
ちなみに、この部屋の作品は、横たわった人のデッサンだが、90度方向を変えて落下中にしたというカラクリ。
もう一つは、落ちて行く先の模型が両サイドはちゃんとした模型だが、真ん中はオモチャの箱の養生というカラクリ。
作品title/横たわったつもりが落下


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302 double
[歌舞妃] という部屋
劣化しない記憶を現代人は作れるだろうか?記憶を劣化させない!とよく聞くが、恣意的な解釈を盛り込んでしまったものは既に劣化している。歴史におそらく真実は無い。昨日と今日の繋がりにおいても100%の記憶を引き継げないから。昨日食べたパンケーキも去年別れた恋人も今日は少しだけ美しくなる。
作品title/歴史の拝借


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303 twin
[セカンドライフ] という部屋
一般的にセカンドライフは定年後の人生ということなんだろうか。その他では、バーチャルの世界で暮らすという場合もあったように思う。要は、それまで多くの時間を費やしてきた事と離れる暮らしをセカンドライフと呼ぶのだろう。作品は、天使が俗人の手によって堕落させられそうになっている場面で、次の人生を考えて、つい言葉が出てしまった様子を表現している。スケボーの銃に撃たれた後、天使には堕の文字が付く。
作品title/out
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305 double
[不養生] という部屋
過去の健康神話は現代で否定される場合が多い。現代の健康神話が未来で否定される場合も多くあるだろう。つまり、これが健康に良いという情報を全力で信じる人は不健康なのかも知れない。作品は、流れては逆戻りする情報の不完全さを通信用の線で表現した。Apple製品から流れる「情報のリンゴ」はかじられていない。
作品title/伝達の不備


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401 double
[見返りJK] という部屋
作品は、世代が違えば翻訳が難しいJKの隠語がテーマ。壁にある作品の文字をつなぎ合わせて一つの言葉を作った。その内容は作家本人しか知らない。
作品title/エモーショナル


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402 double
[善は急げ] という部屋
ハンドルが新聞紙の自転車は思うようにコントロールできない。この乗り物は危ういが少し乗ってみたくもある。乗れば案外コツを掴んで新しい技術を身につけるかも知れない。乗らなければ安全だが現状は変わらない。
どちらも不正解ではない。そして私たちの数ある選択もこのようなものだったりする。
作品title/アンコントロール


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403 twin
[シンギュラリティ] という部屋
本を読む、その先を想像する。読むという動詞はreadとimagineに分けることができる。それらは連結していて、大抵readしていたら勝手にimagineしている。これに、何か足せば3つの事を同時にする形ができる。とりあえずは、エクササイズが望ましい。読書は猫背になりがちだから。本を背伸びして読む。無駄な本も持ち上げて読む。readしながらimagineしてexerciseする。3つ同時進行。AIの1/10000くらいの能力に到達できないか?
作品title/読書とエクササイズ
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405 double
[余生] という部屋
余生という区切りをつけ難くなった昨今、そのラインを決める為のコンサルティング事業が流行するのかも知れない。例外的に、スポーツ選手の足元には常にそのラインが見え隠れしている。結果が分かりやすいだけにグレーゾーンの幅は狭い。ちなみに、人生100年時代においてアーティストは80年が余生である。
作品title/ボーダーライン


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501 double
[インバウンド] という部屋
大量に来る外国人に合わせて商売の根幹を変えてしまっては身も蓋もない。壁に掛かっているオルガンには「ミ」も鍵盤の蓋もない。大量の旅行客を受け入れない国もある。そういう国は、常に執事のようなガイドが付いているイメージがある。用意された場所にしか行けないとは身も蓋もない。
作品title/身も蓋もないオルガン , GUIDE


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502 double
[me too] という部屋
訴える、立ち上がる、多くは権利を求める。何を声高に叫んでもいい。ただ権利が横行しすぎて逆に生きにくい。道を歩けば数歩おきに権利による禁止マークに触れる。壁にある小さな作品は、アニシュ・カプーアの作品集のとあるページを切り取ったもの。作品と作品の間の隙間を道に見立てて街を想像する。彼が色付けしたこの街は、禁止がどよめいていなさそうだ。
作品title/方向


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503 double
[逃避行]という部屋
お金のはみ出した一枚の絵画がある。これはヘソクリである。貯め込みすぎて溢れ出てしまっている。ヘソクリの主は、はみ出したお金の横に監視カメラのステッカーを貼る。場所を変える訳でもなく、銀行に預ける訳でもない。この方法で安心だと判断している。これは、バカげた判断かもしれないが、一方では深い。泥棒は、これを見て手を出せるだろうか?手を出せたとして、風変わりなセキュリティを良しとする人間から簡単に逃げ果せるだろうか?成れの果ては贋作とヘソクリを抱えて逃避行。小磯という偽名で場末へ逃れるのか。
作品title/セキュリテイマジック
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505 double
[絆] という部屋
絆という言葉の下での覚悟は血判状のように重い。と考えた時に、本当の絆を「誰」に感じるのかを考えてみるのもいいかもしれない。あえて誰に?と、対象を人にしたのには理由がある。それ以外のものには割と簡単に絆を築けるからである。コミュニケーションの取りやすい間柄では情報が多すぎて無垢な感情は生まれにくい。人と人との繋がりにおいては、キャスパーの位置が居心地のいい場所なのかも知れない。
作品title/人形好きな女とキャスパー


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601 twin
[チェックメイト] という部屋
入口の絵画は恋に落ちる瞬間を見せている。つまりは、どちらかが相手の心をチェックメイトした瞬間である。部屋の中の絵画たちは、どちらもここで言うチェックメイトを待ち焦がれて自分磨きをしている。手を変え品を変え、顔を変え、胸を変え、努力は尽きない。ただ、頃合いのいい相手はまだ何処のようで想像の相手もピクトグラム程にしか具体性を帯びていない。
作品title/take me away


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602 double
[莫逆の友] という部屋
莫逆の友に綻びはない。とはいえ人間同士の関係性に全く綻びがないかと言えば疑問だ。要は、お互い持つ綻びの縫い合わせの形に完璧だと思える関係性を見出す事が理想だ。少しの隙間と少しのズレ、しかしそれを持って意味が増し関係に深みが出るものだ。尾翼を見よ。とても強固だ。ただ、無事に飛べるかは解らない。
作品title/命がけで現状を受け入れるということ


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